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名古屋の料理にはまってから、僕はタケルや彼女と食べ歩きを続けた。
ラーメンに焼肉、天むすも食べに行ったが、やはり感動したのは『味噌カツ』だ。
また三人で訪れたのは、『とん八』。
名古屋で待ち合わせをして、地下鉄で鶴舞へ行き、携帯ナビを頼りに歩いていった。
店に入り、僕とタケルは迷わず、味噌カツを注文。
彼女は普通のとんかつ定食にしていた。
店の前に暖簾がかかっていたので、和風の店かと思いきや、メニューの感じからすると洋食屋なのか?
デミソースやチーズものも気になるところだ。
運ばれてきた味噌カツは、美味しそうに見えるが、八町味噌にあまりなじみのない関西出身の僕たちには、少々タレの色が濃いように思った。
味噌よりは色の薄いソースがかかったトンカツを見た彼女は、ほっとした表情を浮かべた。
ところが!!!
一口食べてみると、このタレが絶妙だった。
八町味噌の甘みがほどよく、一度美味しいと感じると、さっきまで濃いように見えたソースが、つやつや輝いて見えるから不思議だ。
とんかつ定食を注文していた彼女の感想は、「いたって普通。」
らしい。
あまりに僕たちが美味そうにしていたからか、交換して、とお願いされる。
普段食べるウスターソースとはまた違った味だが、確かに普通だった。
美味しいけれど、何がどうと特に表現できないような。
彼女は、次に来たときは味噌カツかチーズとんかつにするとぼやいていた。
名古屋の八町味噌、最高!!!
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