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よく考えると、彼女は独身時代には普通車の免許を持っていなかった。
僕は、ちょっとだけ脚に力が入ってしまう。
そんな僕の様子を敏感に察知した彼女は、さらにアクセルを踏み込んだ。
意外にドエス・・・?
賑わっている割に、すぐに車を駐車でき、いざお参りへ。
おちょぼさんに脚を踏み入れて、僕は驚いた。
お水系?と思われる人がたくさん。
どう見ても名古屋から来たであろうホスト風の集団と、それに群がるキャバ嬢風の若い女たち。
そんな集団もけっこういた。
ビール臭いおっさんたちから彼女を守るため、僕は彼女の手をとった。
いや、下心なく自然に。
さすが、お稲荷さん。
皆が、キツネの大好きなアゲを買うのを真似しようとしたとき、今さらながら彼女の手を引いていたことに気づく。
年柄もなく赤面。
彼女の手を離すのを残念に思ったが仕方がない。
アゲさんを買って、とりあえずお参りしてみた。
まだ、日付が変わるまで時間があったが、僕たちは特に商売をしているわけでもないので、
月初めのお参りは特にいいか、と話がまとまり、早速目的の串カツを食べに行く。
だだっぴろい座席は民家を思わせる造りで、なんとなく落ち着く。
揚げたての串カツに、彼女の許可を得た僕はビールを注文する。
いや〜、最高だな。
揚げたてだから美味しいのであろう串カツ。
お土産に買って行っても、その美味しさは味わえないであろう。
その場で食べる独特の美味さと雰囲気。
なぜここに来るのか、納得できた気がした。
さて、ビール2杯で程よい酔いにつつまれた僕と、初めてのおちょぼさんで浮かれた彼女がこの後どうなったか?
言うまでもない。
彼女のうちにいき、冷蔵庫のビールで乾杯した僕たちは、心地よい眠りにつつまれたのであった・・・(涙)
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